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- ■環境問題(原発・地震等)
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- 原子力発電について(1)
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●内部被曝の恐ろしさ
京都大学・原子炉実験所の小出裕章助教は浜岡原発について、以前、次のように述べていました。
「浜岡原発は、即時、廃炉にすべきである。私のシュミレーションでは、浜岡原発全体が破局的事故を起こした場合、放射線被曝による長期のガン死を含め、首都圏や静岡県などで約2500万人が死亡する可能性がある。また原子炉全部ではなく、たとえ一基だけの事故でも、地元・御前崎市の住民は九割、195万人が亡くなる可能性がある」と述べています。
この中の「放射線被曝による長期のガン死」というのは、放射性物質を体内に取り込むことにより、身体の内部から被曝する、いわゆる「内部被曝」です。細胞内の生化学反応がメチャクチャになってしまい、そして五年、十年、二十年も経ってから、下痢・嘔吐・出血し、ガンや白血病を引き起こし、死にいたるというものです。
飛散した放射性物質による内部被曝の危険性は、広範囲・長期に及ぶといわれていますが、その実態は、今回の福島原発事故においても、政府にも東電にもわからない。そこに原発の恐ろしさがあります。
こんどの巨大地震で初めて原発の危険性が白日に晒されましたが、原発はすべてやめるべきだと思っています。
それに替わる代替エネルギーも、当面は火力発電で、そして将来は太陽光・地熱・水力等の自然エネルギーの開発・推進をすべきだと思います。
●原発が54基林立している理由
一説によると、電力会社と歴代自民党政権が癒着し、グルになって国民を騙してきたからだと言われてます。これが事実ならとんでもないことだと思います。
電力会社と政府は「原発は絶対に安全」と言い続けてきました。そのうえ学者もマスコミもこの安全神話にひと役買った。かくて壮大なウソがまかり通ってしまったそうです。
電力会社は利益のため、政治家は利権のためです。原発一基あたりの建設費用は五千億円以上。これが莫大な利権を生むのです。学者にも、主として東大、そしてマスコミにもカネが流れた。
また地方自治体にも交付金がジャブジャブ入った。かくてこの狭い日本列島に五十四基もの原発が立ち並んだのです。
しかし、いま東日本大震災を機に、原発の安全神話が完全に崩れました。
「電力会社と政治家達の癒着・馴れ合いで原発が林立し、国民を騙してきた」、このことが事実ならとんでもないことだと思います。
●日本列島全体が新しい地震の活動期に
地震発生以後、多くの学者がこの巨大地震を解析して、今後の影響について見解を述べておりますが、それらの見解は「3.11の巨大地震で、日本列島は新しい活動期に入った。もう列島のどこで、いつ、大きな地震がおきても不思議はない」ということに集約されてます。
マグニチュード9.0のエネルギーは、日本列島にかかる力の構造を、すっかり変化させてしまったとの事です。
国土地理院の観測によれば、日本は東北から関東さらに中部地方にかけて、東西に引き伸ばされ、最大で5mも東に動いたという。この巨大なエネルギーが未だかつてない多数そして大規模な余震を引き起こしているそうです。
●放射能災害は異質の危険
放射能災害には、他の災害とは異なる「異質の危険」があります。長期・広範囲にわたり細胞を傷つけ、民族の生命を危うくする。ことに次の世代を担う子供たちの命を冒してしまう。だから、この事故だけは二度と起こしてはいけないと思います。
原発事故というのは、ひとたび発生すれば制御不能です。そして放射能汚染による被害は、時間的にも空間的にもどこまで広がるかわからない。それは日本民族の生命を細胞レベルで蝕む恐ろしさがある。
このことがわかった以上、もう原発は直ちに廃止しなければいけないと思います。
●玄海原発も危ない
金属材料学の権威である井野博満・東大名誉教授は、九州佐賀の「玄海原発」一号機の危険性を強く警告してます。
この一号機は日本で最も古い原子炉の一つで、長年の中性子照射脆化という現象で、金属が脆くなっている。そこで地震や事故などで、緊急炉心冷却装置が自動的に作動して原子炉圧力容器が急冷されると、かえって圧力容器が壊れて大爆発を起こす危険があるとのことです。
その被害は、福島第一原発の比ではなく、九州全域から大阪にまで及ぶといわれています。
●若狭湾の原発群について
5月23日の衆議院行政監視委員会に、石橋克彦博士は参考人として招かれ意見を述べてます。
石橋博士は
「日本列島において危険の筆頭は浜岡原発であった。それ以外では、若狭湾の原発群が危険である」と述べてます。
若狭湾沿岸には、全国で最も多い15基の原発が並び「原発銀座」などと言われていますが、そのすべてが活断層の集中地帯に林立しているのです。
もしこの原発群が地震やテロにより大事故を起こしたら、大阪・京都・名古屋はもちろん、東京まで汚染されてしまうといわれてます。
●「原発を廃止すると電力不足になる」は電力会社のウソ
原発を廃止すると電力不足になる」などと言われていますが、これはウソです。電力会社や原発推進派が為にする宣伝です。
京大の小出裕章助教によれば
「実は原発の設備稼働率を上げるため、従来の火力発電所の稼働率は現在48%まで下げられている。この火力発電所を復旧させて稼働率を70%まで上げれば、原発をぜんぶ止めても充分間に合う」
とのことです。
その上で、太陽光・地熱・風力・水力・海水流等を利用した自然エネルギーを開発すればいいと思います。
●「原発をやめると電気料金が高くなる」というのもウソ
原発というのは、とてつもない量の放射性廃棄物を処理しなければならない。
この費用は政府の2004年の調査報告によれば約19兆円であるが、立命館大学の大島堅一教授の試算によれば、実際は74兆円になるという。その内容は東洋経済(6月11日号)に詳しい。現在のコスト計算はこの莫大な処理費用入れてない。これを計算したら、水力はもちろん火力発電よりずっと高くなるのです。
ましてひとたび事故を起こしたら、その賠償金は福島第一原発を見てもわかるが、天文学的数字になる。これまで計算に入れたら、どれほど電気料金は高いものになるか。
総じて原発推進派は、「原発を廃止すると電力不足で日本経済がおかしくなり、国民生活が成り立たなくなる」などと主張しているが、国民の生活を危うくして、何が国民生活かと言いたいものです。
●東日本大震災は四つの震源域が連動したそうです。
日本には優秀な地震学者が大勢います。しかし、今回のマグニチュード9.0の巨大地震だけは、これを想定していた学者は一人もいなかったそうです。
だからみな大衝撃を受けたようです。これまで皆こう言ってました。
「宮城県沖で約三十年間隔でマグニチュード7クラスの地震が起きてエネルギーを放出しているから、東北ではそれ以上のものは絶対に起きない」と。
ところが今回の巨大地震は、宮城県沖を含む四つの領域が一斉に連動し、南北50キロ、東西200キロという巨大な震源域となって列島を揺さぶったのです。
まさか四つの領域が連動するとは思わなかった、四つの岩盤が同時に割れるとは思わなかった―これが学者たちのいう「想定外」ということでした。
で、大衝撃を受けて、東大名誉教授で政府の地震調査委員会・委員長を務めている、あの有名な阿部勝征さんはこう言ってました。
「地震の見方を改めさせられた」と。
●京都大学・原子炉実験所の小出裕章助教の浜岡原発に関する見解。
「浜岡原発は、即時、廃炉にすべきである。私のシミュレーションでは、浜岡原発全体が破局的事故を起こした場合、放射能被曝による長期のガン死を含め、首都圏や静岡県などで約2500万人が死亡する可能性がある。また原子炉全部ではなく、たとえ一基だけの事故でも、地元御前崎市の住民は九割、195万人が亡くなる可能性がある」
と述べています。
この中の「放射能被曝による長期のガン死」というのは、放射性物質を体内に取り込むことにより、身体に内部から被曝する、いわゆる「内部被曝」です。細胞内の生化学反応がメチャクチャになってしまう。そして五年、十年、二十年も経ってから、下痢・嘔吐・出血し、ガンや白血病を引き起こし、死にいたるというものです。
東海地震の切迫が騒がれている昨今、浜岡原発が全面停止になり、よかったと思いました。
●私達は原子力発電には否定的な考えを持っております。
そして今回の東日本大震災により、原発がいかに地震に弱いかがよくわかりました。
このような危険な原発が、日本列島には実に54基も林立しております。
私達は、原発を廃止もしくは、稼働数を少なくすべきではないかと考えています。
今後、首都圏直下地震、東海地震、東南海地震、南海地震等が必ず起こると言われてます。
ですので、原発の危険性を眼前にした今、原発の事を様々議論した方がいいと思われます。
そして原発に替わる代替エネルギーとして、当面は火力発電で、そして今後おいては太陽光・地熱・水力・風力等の自然エネルギーで賄うべきと考えます。
そこに三早電設と致しましては、本業である公共工事等の電気工事と同時に、太陽光発電工事に本気で取り組んでいます。
100年先の日本、そして地球の事を今こそ真剣に考えなければならない時と思うものであります。