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- ■オール電化
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- オール電化に関する、よくある質問
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Q5:ライフラインを電気一本に頼るのはリスクが大きい?
A5:「ライフラインを電気一本に頼るのはリスクが大きい。複数確保した方が安心だ」という考え方があります。これは、一般論としては正しいのですが、「だからガスも併用した方が安心」というのはちょっと違う、といっても良さそうです。
一般論としては、代替手段も確保しておいた方が安心感は高い、と言えそうですが、本当にそうでしょうか?
東日本大震災でライフラインがストップするほどの被害を受けた地域では、オール電化人気が高まっています。なぜなら、ガスの復旧までに時間が掛かったからです。
オール電化住宅なら、電気と水道さえ復旧すれば日常通りの暮らしができます。対して、ガス併用の場合は、ガスが復旧するまでは普通の暮らしには戻れません。
これなどは、ライフラインを分散しているからこその不便と言えます。
仮にガスと水道の復旧が早かったとしても、電気が止まっている以上は、日常通りの暮らしには戻れません。
残念ながら、ガスと水道だけではダメなのです。今の暮らしに、電気は欠かせないものになっています。
こう考えると、ライフラインを電気とガスに分散するメリットはほとんどない、と言えそうです。
Q4:オール電化は電気の使用量が増える?
A4:オール電化にすることで、電気の総使用量が減った、という実例があります。
本来は、ガスが無くなった分を電気でまかなうのですから、電気の使用量は増えるのが普通です。
ところが、お客さまによっては、オール電化にした方が電気の使用量が減ることもあります。
なぜでしょうか?
施工した販売店いわく、「オール電化向け電気契約による、電気代節約意識の向上に尽きます」とのこと。朝昼夜の電気使用量がハッキリ分かるので、節約するのに励みがでるそうです。
オール電化にすることで、節電意識が高まり、実際に電気の使用量が減ることもある、というわけです。
オール電化前後の光熱費比較 ご家族構成:4人家族・東京都
電気代
(使用量:10,349kWh/年)
約242,353円 電気代
ガス代 (使用量:10,335kWh/年)
約106,407円 約197,263円
オール電化前 オール電化後
約348,760円 約197,263円
削減金額約151,497円/年 ※機器費用・工事費用は含まれておりません。
Q3:節電時代にオール電化なんてダメなのでは?
A3:「電気が足りないと言われているのに、オール電化なんてあり得ない」というのは『今、やるべき節電』を誤解していると言っていいでしょう。
まず、『今、やるべき節電』について、考えてみましょう。
節電には2種類あります。
A.緊急停電 「停電回避のための節電」
B.普通の停電 「省エネ・省CO2のための節電」
今、やるべき節電は、停電を回避するための緊急停電です。
緊急停電は、普通の停電とは異なり、『ピーク時の最大電力を減らす』ことが大切です。
夏のピーク時間は14時頃、冬のピーク時間は18時頃と季節ごとに異なりますが、このピーク時間の電気使用量を減らすことが、緊急停電の最大の目的です。
ですから、『夜間や休みの日も節電をしなければならない』とか、『1日中とにかく我慢して、電気の使用を抑えなければならない』というのは誤解です。
オール電化にすると、家庭で最もエネルギーを使う給湯をエコキュートに切り替えるため、電気の使用量が増える傾向になるのは確かです。
ただし、エコキュートが稼働するのは基本的に深夜のみですから、『ピーク時の最大電力』を増やすことにはつながりません。
また、オール電化向け電気料金メニューは、元々、お昼の電気料金を高くし、深夜を割安にすることで、お昼の電気使用量を抑制する効果があります。
「オール電化は緊急停電に逆行する」というのは、完全に誤解だと言い切っても良いでしょう。
Q2:深夜料金が今後もずっと安いか分からない?
A2:「電力不足のこの時代に、深夜電力の単価は値上げされるだろう」という噂がありますが、オール電化住宅の普及率やこれまでの経緯を考えると、単に憶測に過ぎない、と言っても良さそうです。
全国で440万戸以上のご家庭がオール電化住宅にお住まいです。総世帯数が5000万戸ですから11軒に1軒がオール電化住宅です。
この440万戸のオール電化住宅在住者の声を押しつぶしてまで、値上げをするメリットがあるのでしょうか?
深夜電力が安いということは、昼間の電気使用量を減らし深夜に使ったほうがトクになる、ということです。
つまり、電気を使う時間を昼間から深夜にシフトさせる効果があります。このピークシフトを誘導するのが割安な深夜電力の存在なのです。
既に440万件の電気給湯器が稼働している以上、これらを深夜に稼働させるための誘導をなくす訳にはいかないでしょう。
またもし、安価な深夜電力がなくなると、省エネ・省CO2に貢献するエコキュートの普及に急ブレーキが掛かることは間違いありません。
再生可能エネルギーの一種であるヒートポンプを利用した、エコキュートの普及を阻害する方向で政策が進むとは考えづらいものがあります。
こう考えると、安価な深夜電力がなくなる可能性は、かなり低いのではないでしょうか?
Q1:IHは電気の使用量が多すぎる?
A1:「IHクッキングヒーターは電気使用量が多すぎるから、使ってはダメ」というのは、一面的な見方による誤解と言っても良さそうです。
「IHクッキングヒーターは、ピーク時間である昼間にも使うし、電気の使用量がとんでもなく多いからダメでしょ!」とよく言われます。
確かにIHクッキングヒーターの定格消費電力をみると、5.8kWと飛び抜けて多いのです。電子レンジが約1.4kW、冷蔵庫は0.3kW、ドライヤーが1.0kWですから、IHがどれだけ多いかわかります。
でもよく見ると定格消費電力とあります。定格とは、使用できる最大限の数字のことで、IHクッキングヒーターの場合、電気使用量が最大5.8kWまで安全に使えます、といことです。
では、最大まで使うことはあるんでしょうか?通常、フライパンでのい炒め物なら2kW程度しか使いません。それ以上の火力だと強すぎて、食材が焦げてしまいます。
例えて言えば、「ベンツのスピードメーターは240km/hまであるけど、通常は100km/hも出さない」というのと一緒。
実際、一般社団法人日本電機工業会によると、「IHの電気代は、標準的な4名家族で1ヶ月に約850円」です。一食当たりの電気使用量は0.4kWhに過ぎません。
そして、IHは鍋の熱効率が非常に高く、熱がキッチンの空気を暑くする割合もガスコンロよりも低く抑えられますから、エアコンの電気使用量を減らすことにもつながります。
確かに、最大火力を使えば5.8kWと電気使用量が多いことは事実ですが、実際に使う量は、それとはほど遠いということ、わすれないようにしておきましょう。